『天と地の守り人』第2部

軽装版 天と地の守り人<第2部>カンバル王国編 (軽装版 偕成社ポッシュ)

軽装版 天と地の守り人<第2部>カンバル王国編 (軽装版 偕成社ポッシュ)

 木曜日に病院へ行った、その待合室で読み終えた。チャグムがバルサとともにカンバル国へ行き、カンバル王にロタ国との同盟を結ぶよう説得しようとする話だ。襲ってくる数々の試練、その途中での「ホイ(捨て荷)」の話、そして、その「ホイ」の話を思いついた時、この巻の最終部でチャグムがカンバル王を説得する方法が浮かび上がったと著者はあとがきで書いている。なるほどね、と思う。物語は伏線を緻密に張っていく作り方もあるだろうが、このようにあるエピソードが次のエピソードを産み、結果的に前のエピソードが伏線になるというのはよく分かる。こうした物語の作り方はライティング・ワークショップでも使えそうだなぁ。
 というわけで、第9作まで読み終えた。いよいよ最終巻である。