特編B終了

 木曜、金曜と風邪を引いて喉を痛め、その痛めた喉で大声を出したせいで本格的に喉を痛めてしまった。声が出ない。かすれた声しか出なくなってしまった。風邪の症状はたいしたことはないのだが、声が出ないのは困る。教師の仕事は要するに「話すこと」であるからだ。おかげで、木曜・金曜日の講習はかすれ声のへんてこな授業となってしまった。
 木曜日は古文の問題、これは東北大の問題である。出典は源氏物語「柏木」。これは、昨年の受験生は得をしたね。『あさきゆめみし』でも読んでいれば「ああ、あの場面だ」と思い浮かべられるほどはっきりした箇所である。問題自体はまとめるのに難しいものの、内容理解には困らなかったでしょう。
 金曜日は評論の問題、これは神戸大の問題である。非常に長い問題文だ。しかも、求める解答も100字だの180字だのと、受験生の気を殺ぐような問題である。しかし、いざ取り組んでみると意外に分かりやすい文章である。そして設問も、関連部分を要約することでけっこうまとめることができる。見かけのハードルは高いものの、実は非常に良問である。生徒にはひるまずにこの問題に挑んで欲しい。
 しかし、中には自分は選択肢の設問をする大学しか受験しないからと、問題に取り組むのを端から投げている生徒もいる。あるいは、こうした記述式の問題に向かっていかなければならないのに、気のなさそうにぼんやりと過ごしている生徒もいる。非常に残念である。選択肢問題であっても、記述力が解答を選択する力となる。いわんや、記述式問題に向かうべき者はなおさら、である。特編Bをなめてはいかん。各種の大学の各種の問題に触れて、それに挑戦してこそ、自分の志望する大学の問題を解く力が養われてくるのだ。やらなければ何にもならない。生徒には考え違いをしないでもらいたい。

LHR

 昨日は2コマだけ授業を行い、3限はLHRである。2月からは特編Cとなる。これは各大学別の講習となり、出席もとらない。そこで、我が3年1組が一堂に会す、最後から3番目の機会である。後は卒業式予行、そして卒業式しかないのだ。
 ところが、この肝心な時に、私の喉はかすれ声しか発しない。いやぁ、困ったこと。でも、その分、生徒は静かに真剣に聞いてくれたようだね。何しろ耳をすまさないと私の声が聞こえないのだから。もちろん、重要な連絡事項は黒板に板書して示したけれどね。
 そして、3年間使い続けた個人ロッカーを明け渡す作業をする。このロッカーはまた次の1年生が使う。本校の生徒はロッカーをきれいに使ってくれるので、こうして使い回しが十分にできる。良いことだ。そもそもこのロッカーは、私が前に担任した生徒たちから回ってきたものだ。それをまた、新しい1年生に渡す。なんか、良いね。