小論文講習会

 毎年恒例の、3年生向け小論文講習会が行われた。今年もG社の先生をお招きし、ガンガンと小論文のトレンドを講義していただいた。
 この講習は、小論文の問題が扱っている社会問題について、その社会問題がつまりは社会の変化を扱っていることを明確に理解させてくれる。そして、その社会の変化の中でも、「格差」の問題とそれに続く「承認」を求める動きへ、そして「グローバリズム」の問題とそれに続く「異文化」「日本・日本人論」の流れへと、社会の動きを明確に解説し、具体的な問題例を紹介してくださった。いやぁ、毎回ながら参考になるなぁ。と同時に、この社会の向かっていく方向について暗澹たる思いにもとらわれる。
 今回はほぼ予定通りの1時間半余りでひとまずは終了した。その後、質問を受けてくださった。生徒からは、ある一人の生徒を中心に、けっこう次々と質問の手が上がり、全部で6つの質問が出ただろうか。非常に活発な時間となった。しかも、その質問の一つ一つが的を射ているものだったり、切実な悩みを示しているものだったり、大変に質の高いものだった。いやはや、こうした質問ができる彼らは、やはり大したものだと思う。
 そんなこんなで、講習内容も素晴らしかったし、質問と応答も素晴らしかったし、時間は延長されたが非常に有意義な会だった。