『精霊の守り人』

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

 ついにこのシリーズに手を出した。「守り人」シリーズはずっと読みたいと思っていたが、なかなか機会がなくて読めなかったものだ。このたび、『獣の奏者』シリーズを読み終えたので、とうとうこのシリーズを読もうと思い立ったわけだ。
 第1作のこの本、なるほど評判の高い本である。世界観がしっかりしていて、登場人物たちも存在感がある。ストーリー展開も面白い。非常に面白い本だ。ただ、『獣の奏者』に比べると、やはり完成度が少し劣るかな。筆者自身がこのシリーズを不完全なものだといっているそうで、うべなるかな、である。
 でも、第1級に属することは間違いない。これ以降の本を読むのが楽しみだ。