特編A5日目

 今週からまたセンター演習に戻る。今日は9組の授業で、小説・古文の組み合わせでセンター予想問題を40分間で解かせる。小説は比較的理解しやすいものだったが、古文が江戸時代の随筆であり、訳が難しい文章だった。
 思うに、江戸時代はある言葉に対して古語としての意味合いと現代語に近い意味合いとがちょうど混ざり合っている時代なのではないかと思う。擬古文調の物語などは古語としての意味でまず間違いないだろうが、随筆あたりとなると、ある語が現代語でとっていいのか古語の意味合いなのかがなかなか判断しにくい。今回も「あないす」という言葉の解釈がキーとなる問題があった。これは難しかった。前後関係では選択肢のいくつかが候補に挙がりそうな状況である。結局私は間違えてしまったのだが、それも最初は選んでいたものを捨てて、あとで選び直して、それが間違えていて、最初に選んだのが正解だった。うーん、こういうのは悔しい。
 生徒にはそのあたりの選択肢の考え方や本文の読み取り方などを話をする。しかし、相変わらず解説の時間が短すぎる。いよいよ、問題を2問解かせるのではなく、1問だけにすべき時が来たかな。2問解かせても生徒がわかっていてくれるのなら問題はないのだ。だが、生徒の得点を集計してみると、決してわかっていると言えるような点数ではない。一度、特に現代文の読み取り方について確認をすべきではないだろうか。