特編A3日目

 といっても、今日と明日はセンタープレテストである。約1か月後をにらみ、本番さながらの時間割でマーク式の模試を受けさせる。当然夕方近くまで続くので、面談もストップ。こちらは試験監督と採点をして1日を過ごす。それでもなかなか採点が終わらない。
 センターが近くなってきて、だんだんと生徒の顔にも緊張感が走るようになってきた。心の状態も不安定になってくる者もいるだろう。しかし、ここまで来たらあとは自分を信じるだけである。自分を信じるというより、自分がやってきた努力の時間を信じるのである。あるいは、自分を信じるよりも、こなしてきた参考書や問題集のページ数を信じる、と言っても良いかもしれない。やってきた分だけ力は付いている。それはすぐには目に見えなくても、直接的に点数には反映しなくても、過ごしてきた時間の蓄積は人を必ずよい方向へと導いてくれるものである。
 自分が努力してきたものが指し示す道を、自信を持って歩いていけばいい。今まで通り、普段通り、マイペースで、自分がやろうと決めたものをこなす。受験勉強とはある意味、ルーチンワークである。決めたことをこなす。自分の不得意分野、立ち後れている分野をつぶす。それでいい。