教育課程講習会に参加

 国語のテストをすっぽかしてどこへ行っていたかというと、この教育課程講習会(国語部会)へである。実力テストをやっているので、3年担当者が比較的時間に余裕があるのである。
 懐かしの県立教育センターが会場であった。しかも久しぶりの情報棟大講堂。なおかつ、話をしているのは3月までの元同僚。何だか不思議な気分である。
 さて、学習指導要領が改訂される。学習指導要領の背景となる学習観やら教育法規にはいくつかの意見があるのだが、それは言っても仕方あるまい。ただ、私の胸の中にはしっかりと留めておきたい。
 そんな中で示された各科目の特徴はなかなか興味深い。新「国語総合」は「話すこと・聞くこと」の配当時間が15〜25時間に、「書くこと」は25〜35(?)時間にそれぞれ幅はあるものの、現行のものより増加された。これは元から大賛成なのだが、さらにこの事をしっかりと踏まえて授業を計画していくべきだなぁ。ディベートやライティング・ワークショップに本格的に取り組む基盤が整ってきたぞ!
 また現代文Aや古典Aが、課題研究を含んでいることも注目である。私はこの課題研究にぜひ取り組んでみたいのだ。生徒にとって必要なのは、この課題研究だろう。自らテーマを定め、文献等を調査し、レポートや論文としてまとめ、プレゼンをする。こうした活動が国語教育には不可欠である。あるいは実際の「出版」的な発表方法でもよい。高校段階では、そしてある種の高校では、こうした取り組みこそが生徒の自主的学習をより効果的に巻き起こすことができると思う。単なる本文読解だけではなく、生徒自身が問題を解決する授業がぜひとも必要である。A科目はそんな可能性を秘めている。ただ、実際の現場でこれを実施するには相当の準備と周辺理解が必要になるだろうけれどね。