玉鬘の授業

 2組での授業。玉鬘と右近とがしばし別れていく場面である。その箇所で重要な、玉鬘の衣装と髪の美しさに対して右近が「あたらしくめづらしく思ゆ。」と感じる場面にやってきた。その「あたらし」と「めづらし」の意味も重要だが、右近が何故そのように感じたのかの説明も大変重要である。まずは重要古語「あたらし」の意味を確認し、そして玉鬘の髪の美しさの意味について指名して説明させる。さらにこの時の玉鬘の衣装が時節外れであることを説明し、そうなってしまう理由について生徒に指名する。「季節にあった衣装を用意することができなかったから」と答えを得る。それを受けてすぐに説明をしてしまったが、もう少しつっこめばよかったな。何故「用意することができなかったのか」と。玉鬘が困窮していたという事実を生徒の方から引き出すべきだった。
 それらの考察をまとめて最後の部分を一気にまとめ上げる。これで無事、玉鬘が終了する。今日は「玉鬘を学び終えて」という題で文を書かせた。玉鬘の人柄、右近の人柄、その二人が出会った意味の3点について書かせたのだが、フリーで感想を書かせた方が良かったかもしれない。学び終えた後のもやもやした思いに形を与えるための課題なのだから、フォーマットを与えて書かせる必要はなかった。
 ともあれ、これで玉鬘が終わった。次は漢文だ。