夕顔の授業

 久しぶりの購読の授業。4組であった。部活動の公欠でいない生徒が多く、しかも残った生徒も居眠りしていた者がいたりして、少々しまりのない授業であった。
 源氏が夕顔を廃院に連れ込んだ場面が終わった。男女の気持ちのすれ違いである。教科書はその後、1日を過ごして宵の過ぎる頃、夕顔が襲われる場面へと一気に行ってしまう。そこで、その間の本文をプリントして生徒に読ませた。講読ですもの、古文をたくさん読まなきゃ。この箇所には、源氏が他の者が来ないように口止めしてしまうことや、夕顔に自分が源氏だと知られてしまうことや、源氏が夕顔と六条御息所とを比較してしまうことなど、重要な場面が続く。ぜひ知っておいて欲しいと思ったので、やや長い箇所だが引用し、全文を読んで上記の部分に傍線を引かせた。こうした場合、私が使うのは新潮社の日本古典文学集成である。これは本文の横に口語訳が適宜振ってあるし、頭注も分かりやすい。私の愛用の本である。私が源氏物語を全巻読んだのも、この本のおかげだ。
 その後で、六条御息所の生霊が夕顔を襲おうとする場面を読む。わずかしか進めず、残念。