「舞姫」の授業:豊太郎君、君って○○?

 1組での授業。今日はほぼ1時間を使って、豊太郎の人物像について迫った。
 まず、第2段落の最初のところから、豊太郎がどのような人生を歩んできたか分かる箇所をどんどん抜き出す作業から始める。昨日、すでにそれを始めていたので、生徒のノートを借りて板書し、さらにその先を続けさせる。
 次に、これらの豊太郎の人生を示す語句・情報を頼りに、豊太郎がどんな人物なのか、また彼はどのような環境で育ったのか、そして今、どのような状況にいるのかを、根拠を持って想像させる。これは、根拠さえしっかりしていれば、どんな発想も良しとした。グループで15分くらい話し合わせた。
 相変わらず固い雰囲気の我がクラスなのだが、さすがに今日あたりは話し合いが盛んに起こり始めてきた。まだ表情の硬いグループがあるが、それでも15分間中一言も話をしないというグループはなくなってきた。やれやれ、時間がかかることだ。
 その後、私はタオルでねじりはちまきをし、「さあ、どこからでもかかってこい!」てなわけで、生徒をどんどん指名して、考えた意見を言わせる。それらを、板書していた記述と関連づけて、さらに内容を深めたり、付け加えたり、発展させたり、さながらマップのような様相を呈した黒板にまとめていった。鋭い意見はあまりでなかったが、こちらが用意していた内容はほぼ出尽くした。たいしたものである。2,3の意見を付け加えて、終わりとした。
 最後にリーダー・レスポンスを書かせた。今日のお題は「豊太郎にツッコミを入れよう!」である。豊太郎の人物像に対して自由に書かせた。
 ある生徒は「今までで一番書けた!」と言っていた。それはよかった。書く量が増えるのは良い兆候である。