「夕顔」の授業

 4組での3コマ目。このクラスは金・月・火と土日をまたいで3連続になる。そして、火曜の授業が終わると来週の金曜日まで授業がない。うーむ、非常にバランスの悪い時間割だなぁ。しかし、今年の時間割は教務が大変苦心して作ったものだ。そうおいそれとは変更できないだろう。せめて1コマだけ別の曜日に変えてくれればいいのだけれどね。
 夕顔の粗末な家の様子を読む箇所がほぼ終わり、「白妙の衣を打つ砧の音」「空飛ぶ雁の声」と出てくる場面へと入る。砧の音と雁の声のつながりを理解させるため、特に砧の音が旅に出た夫を案じる妻の思いの象徴であることを理解させるために、3月の授業では取り上げられなかった李白の「子夜呉歌」を紹介する。全文を黒板に板書し、生徒に書写させた後、簡単に解説する。うーむ、やはり李白だねぇ。スケールの壮大さ、描写の巧みさ、心情の痛切さは比類ないものだ。
 それを紹介した後、口語訳をどんどん進めていく。今年の古典購読は3年前と同じ、右文書院の『源氏物語大鏡・評論』を使っている。この3時間でその教科書のほぼ2ページ分を進めることが出来たかな。「夕顔」巻は全部で8ページくらいある。どんどん読み進めていきたいので、まあまあのペースだろう。