「夕顔」の授業

 今年は現代文、古典の他に、古典講読も担当する。2組と4組だ。その4組の最初の授業があった。
 文系の生徒たちはもう私のことをよく知っている。そして、源氏物語についてもある程度馴染みがあろう。よって、ここから先は源氏物語の、あるいは「夕顔」巻のディープな世界について紹介し、話に引き込んでいけばいいだろう。
 そこで、『「あさきゆめみし」の世界』という本に載っている五四帖の解説から「帚木」「夕顔」「玉鬘」のそれぞれの巻の解説を抜き出したプリントを作り、それを配って、今後の授業予定の説明をする。
 そして、「夕顔」を音読させ、解釈に入った。久しぶりの古典の授業のせいか、あるいは生徒の知識の定着率の悪さからか、それともまだ予習をほとんどしていないせいか、こちらが質問をしても答えが実に歯切れ悪かった。まあいいですけれどね。最初だから。