「拝啓 旅立つ君へ〜アンジェラ・アキと2000通の手紙〜」

 27日(金)、NHKTVのこの番組を観た。その時の思いが、まだ残っている。
http://www.nhk.or.jp/ncon/pr_info/02.html
 番組では、中・高校生たちの今の思いが、未来の自分への手紙という形で紹介された。その中で語られる若者たちの心の風景は、みな一様に寂寞としたものだった。
 自分に自信が持てない者、友人との関係に悩む者、自分に対して嫌気のさしている者などなど、誰一人として自分に自信を持っている若者はいなかった。もちろん、未来への自分への手紙という企画に応えるような者は、自分に自信を持っていることはないだろうけれどね。
 『ともだち地獄』という本もある。現代の若者は自分自身への自尊感情を持てず、友人関係のバランスの中に自己のアイデンティティを築いている。よって、友人の目が気になるし、友人との関係が崩れれば、すなわち自己否定へとなる。自尊感情、self-esteemの確立を探らなければならないと思う。
 しかし、我々の世代ではそれほど確立するのに苦労しなかったと思われる自尊感情が、この時代ではなぜこんなに困難なのだろうか。原因はどこにあるのだろう。


 彼女たちの涙はいったい何故なんだろう?