終業式・離任式

 その後すぐに終業式、離任式に移る。今年の異動はそれでも小規模である。しかし、異動される方々のこれまでの業績を考えれば、本校の異動はいつも大規模だと言える。
 いろいろな言葉が飛び交う離任式でもある。「挑戦」、「啐啄同時」、「『こばひろ』とエールを送って欲しい」、「『雄々し我 野辺のすめらぎ』より、謙虚であれ」、「『丈夫』は怒鳴れ」、「家族を大事に」、「野球をやるぞ」、「元気ですか〜」などなど。実に個性豊かな、それでいて考えさせられ、励まされ、勇気づけられる言葉たちである。
 最後に異動される方一人一人に応援団の先導でエールを送る。この応援団は我らが2年生である。その彼らも、ちゃんと「こばひろ」のリクエストに応えられた。良いぞ! そして、何より素晴らしかったのは、「丈夫は怒鳴れ」とアドバイスしたOBの教員(私も同じ思いである)の言葉に応えて、全校生徒の「丈夫」が屋内ではかつて聞いたことがないほど大声で歌われたことだ。素晴らしい! それでこそ「丈夫」である。教員の思いに迅速に応えることのできるレスポンスの良さ。思いを共有する能力。やはり本校の生徒はただ者ではない。
 離任式のあと、教務室には大勢の生徒たちが訪れて、離任される教員たちと別れを惜しんでいた。これまた素晴らしい光景である。微笑ましく暖かい。笑いの中にも寂しさがあり、寂しさの中にも希望がある。素敵な時であった。
 そんな時に、ある生徒が私のところに来て、4月に行われる実力テストのことについて質問を受けた。相談を受けてとても嬉しかった。しかし、うーむ、詳しい内容は書かないが、自信がないんだねぇ。決して能力のない者ではないのに。自分に自信を持つこと、そして、まさに副校長が言われたように「挑戦」すること、そんな気概を持って欲しいなぁ。4月からはそんな言葉を生徒に声掛けていこう。