「永訣の朝」の授業

 9組での授業。3時間目である。前回と同じく、生徒に3〜5名ほどのグループを組ませ、話し合いで問題プリントに沿って考えさせた。その後、グループ内の1人ずつを指名して設問への解答を確認しつつ、内容を押さえていく。
 なかなか話し合いが上手くいった。たとえば(あめゆじゆとてちてけんじや)のリフレインのそれぞれの意味合いについて、最初に指名した生徒はそれぞれの意味合いについていい線をついているのだが読み誤っていた答えをした。そこで、グループに「トシは実際には何回(あめゆじゆとてちてけんじや)と言ったのか?」と問いかけ、考えさせた。次に指名した生徒は「2、3回」などと答えて逃げたので、どちらかはっきりさせるようにし、「2回」との答えを得た。それを踏まえて、リフレインの各回の意味合いについてまとめていった。
 生徒から意見を得て、それを踏まえて授業をするのは楽しい。生徒からいろいろな意見が出る。中にははっとする意見も出たりするので、そうしたものに出会えるのを楽しみにできる。現代文の授業はこうでなくっちゃね。