冬期講習4日目

 4日間にわたる冬期講習も何とか最終日を迎えた。今日は芸術論がテーマ。芸術論は、生徒にプラスの面やマイナスの面を聞いてもそうそう答えられるものではないだろう。そこで今回は、対立軸を見つける読み方の練習は一休みし、解答に含めるべきポイントが見つかった後、それをどのように指定字数内の解答に仕上げるか、という問題について説明をした。
 とは言っても、特別な方法があるわけではない。ポイントと指定字数を確認したら、後は分かりやすい日本語にするだけである。その際に気をつけるべき点についていくつか説明した。そのことをプリントにはしっかり書いたつもりなのだが、実際の講習では問題解説に時間がとられ、十分に説明できなかった。うーん、失敗したね。
 それでも、講習の終わりに提出してもらったアンケート・感想を見ると、どれも好意的なものばかりで力づけられた。どうやら私のこの方向は間違っていなかったらしい。中には「講習の予習をするのが楽しみになった」という嬉しいコメントもあった。また、「1月には小説もやって欲しい」という課題も与えられた。小説ねぇ、小説は難しい。評論ほど明確な方法論が立てにくいものだ。それでも、挑戦しようかなぁ。
 この4日間、連日深夜の3時・4時くらいまでかかってプリントを作成し、朝は定時に起きて学校へ行き、すぐに印刷をして、結構ぎりぎりで講習に飛び込むという生活を続けてきた。毎日が新しい内容に取り組むので、事前の蓄積が効かない。1日がかりで翌日の準備をするという状況だった。面白かったけれど、疲れた。疲れたけれど、面白かった。年末に大量の疲労感と達成感とを味わえた講習だった。