鴻門之会の授業

 8組での授業。こちらは生徒に2文ほど割り当てて、音読してから口語訳するという方法で読み進める。無事試験範囲を終わり、生徒からの質問を受ける。そうするとこのクラスではストーリーの展開についてや、やはりストーリー展開に伴う指示語の指す内容について質問された。うーん、そうだからこそ『史記』から鴻門之会に先立つ場面の文章を2カ所指定して、試験範囲としたのだけれどなぁ。
 漢文の試験範囲は教科書だけではない。鴻門之会の直前である「項羽大いに怒る」場面と、その前に沛公が咸陽に入城して秦の悪法を撤廃する場面の2つの文章をも範囲としている。生徒はこれらを自分で読んで試験に備えるわけだ。もっとも、書き下し文と口語訳はプリントにして配ったけれどね。
 でも、これらの文章を読んでおくことによって、鴻門之会のストーリーが詳しく分かるようになると思ったので、試験範囲としては広大になるが、あえてそうしたのだ。これらの文章を読んでいればストーリー展開は分かってもいいけれどなぁ。
 やはり彼らにとって漢文は苦手なのだろうか。漢文にあまり時間を割いてこなかったことがツケになっているかなぁ。