「こころ」の授業

 4組での授業。研究活動の2時間目である。
 このクラスでは、前回の時間にてひどい対応を受けた。大半の生徒が雑談に花を咲かせてしまい、課題にほとんど取り組んでいなかった。そこで今回は以下のプリントを事前に作っておき、生徒に配布して「説教」した。

 一番強調したかったのは、「学ばされる」学習から「自ら探求して」学ぶ学習へ、という点である。これは、先週土曜日の保護者対象進学講演会でも話されていたことだが、授業を受け身で受けるのではなく、自ら積極的に受け、問題解決に際して探求的に学ぶことが必要であることを再び確認した。この「こころ」研究活動はこうした探求的学習を生徒にさせているのだ、ということを自分自身も確認したし、生徒にもそのことを自覚して欲しいと考えた。
 次に、具体的に研究活動ですべきことを伝えた。担当する節に出てくる登場人物たちの言動の一つ一つを取り上げ、その意味や理由について「なぜ?」と問うてみるのだ。それがあまりにも当然ならば取り上げる意味は少ないだろう。しかし、すぐには分からないもの、本文全体を踏まえて推測しながら理解すべきものについては、グループで話し合って検討すべきものだろう。そうしたものを挙げていって欲しいのだ。
 さすがに「説教」が通じたのか、それとも単に今回はプロダクツの提出が義務づけられたせいか、生徒の反応はよかった。授業の最初から最後まで活発な探求活動が続いた。そして時間の終わりに第1次の研究メモを提出させた。これに目を通して、私がさらに調べるべき箇所を指摘してやるのである。ほとんどのグループが提出していった。まったくもう、やればできるんじゃん!