若紫の授業

 6組での授業。このクラスは修学旅行前に2時間ほど授業が進んでいる。敬語の確認もある程度終わっているはずなのだが、恥ずかしいことにどこまで進んでいたか記録を取っていなかった。また、授業時間もそれほど余裕がないので、今日はすぐに口語訳に入ることにした。
 我々が使っている数研出版の教科書は他の教科書よりも教材が少々長めであるのが特徴だ。この若紫でも、源氏が垣間見をする前の、わらは病のまじないのために北山を訪れるところから掲載されている。その代わり、垣間見を終えて帰ろうとするところで終わっており、その後の垣間見に対する感想の部分は取られていない。どうせなら、「手に取りていつしかも見む紫の根に通ひける野辺の若草」の歌が出るところまで引いて欲しいところだ。まあ、他の教科書が採っている「かの小柴垣」の「かの」の意味が説明不要でよろしいけれどね。