土曜講習

 今週も土曜講習があった。これで今年2回目。とりあえず、先週と今週の2回で1セットとし、完結する内容となる。次回の土曜講習は諸般の事情により12月である。
 今回私が担当した古典発展クラスには2クラス合計で56名の生徒が登録した。先週はほぼ全員出席していたが、今日は少し少なかったかな。もっとも、今週は先週よりも公欠者が多かったので、そのせいかも知れない。
 今回は漢文と古文のセットとした。事前に問題プリントを配布しておき、生徒には解いておくようにと指示しておいた。今日はもう最初からエンジン全開で、漢文の読解法と古文の心情理解問題の解き方についてガンガンと説明していった。
 漢文の読解法といっても単純である。以下の5箇条を注意しながら問題に取り組めばよろしい。

  1. 傍線部の周辺を探せ!
  2. 対句表現・対比表現に注目せよ!
  3. 類似表現があればチェックしておけ!
  4. 注とリード文は注目しておけ!
  5. 筆者の主張は最後にある!

(上記のネタ本はこれ)

センター漢文解法マニュアル (大学受験合格請負センター試験対策シリーズ)

センター漢文解法マニュアル (大学受験合格請負センター試験対策シリーズ)

 漢文の問題を解く人なら誰でも「その通り」と思う内容である。ただそれを自分で次第に体得していくのと、このようにまとめて教えるのとの違いである。それでも、まとめて扱う方が意義があるだろう。講習というのはそういうものなのだから。これらの読解ポイントを説明した後で、配布してあるプリントの問題を使ってこれらのポイントの有効性を検証する。というより、これらのポイントを確かめることのできる問題を選んでおいたのだ。
 次に古文の心情理解問題。これは心中会話・心話文を探して「」でくくっておこう、というものである。何しろ人間の心情はセリフや心話文にこそ表れるものだからね。その見つけ方として「〜と」「〜とて」「〜など」の語に注意せよ、と教える。それを問題プリントで確認させ、それを用いて問題を解説する。
 全体として漢文はだいたい全部終えたけれど、古文の方はやはり半分くらいの消化率であった。
 これで土曜講習第1期は終わり。さて、生徒の印象はどうだろうか。受講したある生徒が私のところに来たので、感想を聞いたところ、記述式の問題の答え方に悩んでいたので、ちょうど良かった、とのことだった。解答作成の際の目の付け所を扱ったから、それが良かったのかな? ともあれ、約1名のアンケート調査ですが、好評で良かった良かった。