源氏物語の授業

 昨日の日記に対してとても嬉しいコメントをいただいた。ありがとうございました。
 さて、今日は授業変更のマジックで、8組の授業1コマだけとなった。その分、実力テストの採点をするぞ〜、と意気込んでいたのだが、結局採点はできなかった。ひたすら授業準備に取り組んでいた。それと、土曜日の講習の教材選び。
 8組の授業は、今日も『学び合い』を続ける。このクラスは前回1時間中の3分の1くらいしか時間を与えられなかったので、今日はなるべく多くの時間を割いてやりたかった。
 まずは単語テスト。そして、延び延びになっていた課題テストの返却。その後、昨日と同じような「語り」をして、学び合うことの意義を語る。その後で自由に各自で学習を進ませる。
 意外なのは、普段のこのクラスは大変活発で、反応も非常に良く、成績も大変よろしいのだ。でも、こうして『学び合い』をさせるとあまり生徒の動きが活発ではない。一人で黙々と作業をこなしている生徒の方が多い。顔を寄せて話し合いをしているのは3グループくらいしかいなかった。ふーむ、各自の能力が高いから、課題を自分でこなす方が楽なのかな。まあ、方法は全く生徒の自主性に任せるので、これも良しであるが。でも、話し合い・教え合いをした方が、異なる視点からの意見を聞けて、学習としては質が高まるのだけれどね。ということは、私の設けた課題がまだまだこうした教え合いを必要とするようなレベルのものではない、ということか。うーむ、つくづく課題設定は難しい。
 明日は古典が2コマある。この8組と7組だ。この2つは、学び合いの学習を2時間分している。そろそろ彼らの学習をまとめるべき段階だろう。本来の『学び合い』なら、学習のまとめなど全くしないのだが、今回の私の取り組みはまとめをすることとする。生徒の話し合いの成果を確認したいし、もう一つの私の仮説を検証するためだ。
 今回の授業では、通常の授業が「口語訳→内容の読解→主題の確認」という流れをとるとしたら、その逆で展開してみよう、と考えている。つまり、「主題の確認→口語訳+内容の読解」である。話全体の流れや主題を最初に理解してしまった方が、その後での口語訳や部分の内容の読解はその主題の再確認という性格を帯びるので、スムーズに進めやすいのではないか、という仮説を持っている。それを検証してみたいのである。認知心理学のメンタルモデルが、こうした授業展開の発想の根底になるのだけれどね。
 さて、明日はどうなるか、楽しみである。