源氏物語の授業

 7組での授業。ようやく採点した課題テストを返却し、その後は前回に引き続いて生徒同士による『学び合い』をさせた。
 今日の生徒の様子は一段と活発だった。前回よりも積極的に席を立って友人の所へ行って一緒に勉強するものが多く見られた。また、ちょっと机間巡視していたときに、生徒に質問をされた。内裏における桐壺と弘徽殿の位置関係についてである。ここで、よせばいいのについヒントを出してしまう。ここでぐっとこらえて、何も私が答えないことにすると、生徒同士の学び合いが促進されるんだけれどな。
 授業の終わりにも前回と同じ生徒が来て質問された。ここでも答えてしまうが、もし私が答えていなければ彼らだけで考えて、よりよい答えを見いだしてくれたかも知れない。その芽を摘んでしまったのかなぁ。
 本当に、教師という種族は教える欲求の高い者たちである。しかし、そこを「ぐっ」とこらえることによって、生徒自身の学びが促進される。ずいぶんと難行苦行だね。