「五柳先生伝」の授業

 試験後すぐの古典の授業である。6組と7組での授業。さすがに採点は終わっていない、というか何も手をつけていない状態なので、必死になって授業の準備をし、漢文を扱う。
 今回は陶淵明の「五柳先生伝」である。陶淵明の自伝と考えられる文章だが、語句は難しいものの、非常に分かりやすいものだ。
 本当は、生徒には作成した「学習プリント」のみを与えて、後は自分ですべてやりなさい、と指示しようとしていた。しかし、それにしてはちょっと乱暴な課題プリントだし、課題をまだ十分に検討していなかったし、さらにこうした「学び合い」学習の方法を生徒が周知していないので、残念ながら今までと同じような学習方法で授業を行った。先週の授業研究会での論議を活かして、生徒が自分で学びを形成する授業を展開したかったのだけれどね。それでも、この文章は非常に分かりやすいので、口語訳はすいすいと進んでいく。一部、解説が必要なところはあるが、ほとんどは生徒の解釈でOKだ。こうなると、口語訳の後の課題設定が大切になる。
 「五柳先生伝」は陶淵明がどのような生活を理想としていたのかを考えさせるべきではないかなあ。また、そのような生活が理想となるのは何故なのか、陶淵明の人となり、また当時の社会情勢などと絡めながら考えさせたい。そうした課題プリントを作成して、生徒に考えさせようか。