「中納言参り給ひて」の授業

 8組と7組での授業。枕草子の「中納言参り給ひて」の段である。この段は敬語が決定的に重要になってくるのだが、そこでまずは敬語を徹底的に確認させる。プリントを使ってすべての敬語動詞の敬語の種類・本動詞か補助動詞かの確認、誰から誰への敬意かの確認をやらせる。本動詞か補助動詞かは煩瑣なので私がやったが、あとはすべて生徒に一人ずつ確認させた。誰から誰への敬意かは次の項目を板書して、確認させていたのだが、それでもやはり生徒は間違えていた。

敬意の主体と対象
 1.主体

    • 地の文=作者が
    • 会話文=話し手が

 2.対象

    • 尊敬語=主語がエライ!
    • 謙譲語=動作の相手がエライ!
    • 丁寧語=目の前の相手がエライ!

 二方面への敬語の場合、最初の謙譲語が誰に対する敬意なのか、ここが難しい。生徒はことごとく間違っていた。それを、一つずつ説明していく。
 その後で口語訳をする。この文章は短いものだが、しかし文法事項で難しいものが多い。また、内容の理解でもなかなか難しい。しかし、まずはともかくぐいぐい訳していく。どちらのクラスとも3分の2くらいまで進んだ。残り1時間。口語訳の残りと内容の説明で、何とか間に合いそうだ。