「すさまじきもの」の授業

 6組と8組での授業。6組は「験者の物の怪調ず」の段落に入り、何とか終える。この箇所は途中で主語が入れ替わり、わかりにくい文章となっている。そこで接続助詞「をにがどば」の出番である。「をにがどば」を探して、その下で文を区切る練習をさせる。しかもこの部分は格助詞との紛れがなく、きわめて分かりやすい。進度を速めるために生徒に確認はしなかったが、こうした練習を何度か積み重ねていくべきだろう。
 さらに次の「除目に司得ぬ人の家」に入る。この箇所では心内語に注目させる。接続助詞の「と」などに注目させ、人物が心の中で思っている言葉を見分けて「 」で囲むようにさせる。4カ所あるが、これは1カ所「と」で終わらない部分があって、ちょっと難しい。でもこの心内語を区別できるようになると、これまた古文が分かりやすくなる。まあ、今回の箇所はわざわざ区切らなくても分かりやすいけれどね。練習である。
 8組でも「験者の…」の箇所を取り扱ったので、同様の進め方で授業を行う。この授業は教育実習生が見学に来てくれた。私の卒業生のお姉さんだそうで、私の授業を見てくれた。少々緊張したが、おかげで張り切って授業ができた。M.Tさん、ありがとうね。