理想の現代文の授業

 上記にように、今は現代文の授業を行っている。でも、本当はこんなのは現代文の授業じゃないよなぁ。今、この本を読んでいるので、よけいそう思う。

ライティング・ワークショップ―「書く」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)

ライティング・ワークショップ―「書く」ことが好きになる教え方・学び方 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)

 これは文章を書くという授業を週に3,4回持ち、ワークショップ形式で子どもに文章を書かせるのだ。教師の説明はおよそ15分。ワークショップに30分。書かれた作品を元に共有する時間が15分くらいだろうか。とにかく書く。どんどん書く。書くことを通して子どもの学びをさせるのだ。この本の訳者たちは「リーディング・ワークショップ」も考えているという。読むことと書くこととは切り離せない活動だからだ、と。
 高校の現代文であっても、読むことと書くこととは協働して行われるべきだ。具体的にどうするのか、まだ何の案もないけれど、書くことを通して人は考え、そして読みへと帰っていく。読みと書きが連動して、学習は深化する。そうした授業をやってみたいものだな。
 その際にいつもネックとなるのは「統一進度によるテストの対策をどうするか」という問題だ。これは、前回の新潟授業研究会で「過去のテストを配ってしまえばいい」という方策が示された。これはいいと思う。生徒は自分で勉強するようになるからね。そして、テスト対策もばっちり。その分、授業では授業という時空間の中でしかできない活動を行う。うーん、これが理想かなぁ。