故事の授業、そして枕草子へ

 8組での授業。「江南橘為江北枳」の口語訳がまだ少しだけ残っていたので、それを終え、プリントの解答を確認し、これで漢文は少しお休み。古文に戻り、「枕草子」に入る。
 まずはお約束の「枕草子」に関する知識のまとめを。これは毎回私自身が国語便覧を開かせて、重要箇所にマーカーで線を引かせる。その後で板書してまとめることもあれば、今回は口頭の説明だけにとどめたりする。これはもっと何か別の方法がないだろうか。本来はこれは生徒自身が調べてまとめておけばいいことだ。むろん教員が教えていいけれど、何かもっと生徒自身が能動的に行動する方法があると良いと思う。なおかつ、あまり時間のかからない方法。ゲーム化するか。少し考えてみよう。
 今回は枕草子の説明の中で、一条天皇と中宮定子のことが触れられている箇所を指摘している時、昨年末の読書レポートで指定した課題図書の一つ、『源氏物語の時代』のことを思い出し、それを生徒に話すと、何人かの生徒が「ああ」といってうなずいていた。うーん、いいなぁ。同じ本を読んで、それを介して共感し会える瞬間。何か連帯感を感じるなぁ。