故事の授業

 8組と7組での授業。8組は「江南橘為江北枳」の口語訳をどんどん進めていく。この文章は「固より」とか「方に」などの読みが出てくるし、疑問形や反語形、仮定形に使役形と重要句法が目白押しだ。それらを説明しながら、生徒に確認させながら、口語訳を進める。今一歩のところで終わりきらなかった。後は晏子が用いた反論の構造をプリントを使って理解してもらえばほぼよいだろう。次は枕草子「すさまじきもの」だ。
 7組は金曜日の頭痛事件のために授業ができず、今日ようやく「且買履」を終える。授業はこのようにして進めた。

  1. 口語訳の残っている部分を訳させる
  2. その後で鄭人が履を買えなかった理由と、韓非が批判している鄭人の態度をまとめさせる
    • 生徒に考えさせた後、指名して黒板に書かせる
  3. 板書させた答えの不足している部分のヒントを出して答えを修正させる
  4. それを用いて韓非の批判する内容についてまとめる
  5. 韓非子の思想について解説をする。特に儒家に対する批判の部分を説明する
  6. 韓非が鄭人の態度について批判しているポイントと、儒家に対する批判のポイントを比較させて、この「且買履」全体の例えの意味を理解させる

 生徒は話し合いをさせると半分ほどが自分たちで考えを述べ合ってくれた。いやぁ、これは素晴らしい。何も道具立てをしなかったのだが、半数くらいがすぐに話し合いをしてくれた。まあ、全員が話しているわけではないので、もっと工夫が必要だが。
 これでこの文章は終わり。次の文章の読み方を確認させて終わった。