山月記の授業
3組での授業。これで3日間連続して授業がある。これだけあると進む進む。
今日は第2段落の読解。李徴と袁傪の再会の場面である。今日の読み取りのポイントは以下である。
- 二人の性格の違いを確認した後、袁傪の唯一の肉声である「その声は我が友、李徴子ではないか?」から袁傪が李徴のことを未だに親しみと敬愛を持っていることを読み取らせる。
- 虎が袁傪に飛びかかる時、どの時点で李徴の心を取り戻したのか考えさせる。
- 李徴が叢の中でしばらく声を立てず、すすり泣きをしていた間、どのようなことを考えていたのかを読み取らせる。
これに加えて、教科書にはちょうど「竜虎図」のイラストが載っているので、それを踏まえて「虎」がどういうイメージを持つ動物であるかを考えさせ、何故変身したのが「虎」なのかを考えさせる。合わせてカフカの『変身』ではグレゴール・ザムザが巨大な毒虫に変身することとを比較させた。
山月記はいろいろなことを考えさせ、読み取らせることができて面白い。生徒の反応も今のところ上々である。