加藤周一の文章の授業

 9組での授業。第3段落の難しいところを、生徒に発問して答えを確認しつつ何とか終わらせることができた。おそらく第3段落の説明では一番うまくできたんじゃないかな。
 随筆の場合、筆者が語らない部分をこちらが補っていかなければならないことがある。そうしないと論理が飛んでいて、なかなか話がつながらない。しかし、その部分はこの文章の場合決してすぐに分かるものではないので、前後の表現を確認しながら教員が補って論理の鎖をつなぎ、その上で生徒に発問をして理解を確認していくという手法になる。この文章ではその補いをどのようにするかが非常に重要だ。
 そのあたりの感覚が2回目にしてようやくつかめたようだ。これも自分の予習をもう一度見直したためだ。自分が作ったプリントに自分なりに解答を書き込んでおいたのだけれど、もう一度教科書にマーカーで線を引いたり、書き込みをしたりして、内容を確認していった。その作業によって、この文章の主題を自分なりに再確認することができた。これをしておいたから、授業中でもいろいろとアイディアが浮かぶのだね。やはり教科書は汚さなきゃダメだ。そして、しっかりとした教材研究が発展性のある授業を生み出すのだ。