伊勢物語の授業

 8組と6組での授業。8組はこちらが思っていた以上に授業が進んでいなくて愕然とした。何しろ「あづさ弓」に入ったばかりの状態である。次の6組などは「渚の院」にすでに入ったのに。しかも小中間考査まで残り時数は少ない。そこで、地の文の口語訳は私が行い、和歌の部分だけ生徒に訳させ、その解説も一緒に行うことにした。私の最初の心づもりでは今日中に「あづさ弓」を終わらせるつもりだったが、やはりとうてい無理であった。半分ほど残った。これは他の方から授業をもらわねばなるまい。
 6組では「渚の院」の口語訳に入る。こちらもそんなにのんびりしていられないのだが、いろいろ説明している内に半分弱までしか進まなかった。業平の「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」の和歌の解釈で終わってしまった。その対となる「散ればこそいとど桜はめでたけれ…」の和歌までやらないと意味がないのだけれどね。