加藤周一の文章の授業

 9組での授業。5分間読書をさせる。読書記録をつけさせたが、相変わらず本を忘れてくる者がいる。しかも連続で。うーん、記録をしばらくつけさせないといかんなぁ。
 その後、前回本文を「事実」と「推論」の部分を塗りつぶさせた作業結果を用いて、各段落の趣旨をまとめさせ、全体の主題をまとめさせる。3段落なので、各段落ずつ2名を指名し、黒板に解答例を書かせる。これが思ったより時間がかかった。生徒が書き終えるまでに30分くらいはかかったかな。確かにこの文章は段落の趣旨をまとめるのに骨が折れるものだ。「事実」と「推論」の部分以外に残った「主張」の部分をまとめればいいということは分かっているものの、単純にそこをまとめればよいわけでもない。さらに塗りつぶした部分を含めての解釈がさらに必要なのだ。そう考えると、この文章はこうした作業には合わない、と考えるべきかも知れない。
 生徒の書いた答えを添削しつつ、解答例を書いておく。その後、各段落の読解にはいる。
 ちょっと時間がかかりすぎだなぁ。できれば5時間くらいで終えたいものだが、すでに3時間目。それでいてようやく内容読解に入ったのだから。まあ、無駄をしているわけではないから、いいけれどね。