『シリコンバレー精神』
シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/08/10
- メディア: 文庫
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梅田望夫氏の本の4冊目。これで、今のところ出ているものは全部読み終えた。梅田さんの考え方がだいぶ分かってきた。そして、その姿勢に共感とともに憧れを抱く。
blogでは、梅田さんの書き込みにかなり激烈なコメントが寄せられている。こりゃ、多少はへこむわね。でも、梅田さんはそうしたことには対処できるそうだから、まあいいのだろう。しかし、そうしたコメントを寄せる人は、梅田さんの著書やらblogでの意見を正確に理解しているのだろうか?
- シリコンバレーに慣れて、いわゆるインサイダーたちの集まりに出席するようになって、驚いたのは、胸に付けるバッジに大きな字でファースト・ネームだけが書かれ、ほとんど見えないくらい小さな字でしか姓と会社名が書かれていないことだった。(中略)ああそうか、ここで生きていくためには、私「個人」の「個人としてのストーリー」が必要なのか。私の中で眠っていた何かが目を覚ましたような感覚があった。(p211)
- 私は十二年前にシリコンバレーにやってきた。「シリコンバレー精神」が空気のように充満するこの地で、私は本当に変わった。(中略)「わかっていることへの自信と安心」に満ちた世界に安住するよりも「わかっていないことの面白さや混沌」の方へ踏み出す生き方の方により惹かれるようになった。(p274)
- 「Web2.0」時代の到来に狂奔する人々が多い今、「Web3.0」時代を切り拓くであろう「いずれ次のグーグルになる若者たち」が必ずどこかに居て、他の人たちとは全く違うことを考えているに違いない、という想像力に結びつけるべきなのだ。(p287)