『てのひらの中の宇宙』

てのひらの中の宇宙

てのひらの中の宇宙

 先日の「本はともだち」の原稿書きにおいて読んだ今年の課題図書のうちの1冊。
 夫と、癌に冒された妻と、二人の子どもとの交流の中に繰り広げられる生命と死と宇宙と時間と物理と考古学とが不思議に重なって展開する物語。
 途中、突然夫視点から妻視点へと転換するのがとまどったが、なかなか面白い小説だった。