夏期講習3日目

 夏期講習は今日と明日は小説問題を扱う。今日は有吉佐和子の小説からの出題である。センター対策の問題集を使っているのだが、改めてこれらの作品はいい場面を切り取っているなあと思う。心理のヤマ場がちゃんと印象的な表現で最後に出てくる。うーん、大したものだ。
 今日も「小説問題の解法」のプリントを作り、説明をする。といっても、どのような点に着目するのかのポイントを示してやるだけだ。今日は登場人物の性格・人物像を読み取れる箇所を指摘させ、そこからどのような人物像であると言えるか生徒に確認していった。3人の登場人物全てを確認することはできなかったが、生徒はそれなりにつかむべきポイントをつかんでいた。
 他に、場面設定の確認の大切さを確認した。今回の文章はあまり場面の転換が頻繁でなく、有り難みがないが、心情を理解する上での場面設定は重要である。
 ということで、今回はまずはそれぞれの分野の基本的な読み方を徹底させることを目標に取り組んでいる。果てさて、その目論見は成功しているのだろうか。