『意味がなければスイングはない』
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/11/25
- メディア: 単行本
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村上春樹の音楽エッセイである。昨年東京に行った際に、東京駅内のキオスクで買ったものだ。相変わらず楽しく読めた。
取り上げられている音楽家はジャズ、ロック、フォークなどのアメリカの音楽家の他、クラシック、日本のポップスにまで及ぶ。私にとってなじみがあるのはクラシック分野のみである。それでも楽しく読めたのは、村上春樹の文体によるものだろう。私は基本的に彼の文体が好きなんだな。もちろん内容も好きなのだが、今回ばかりは内容ではなく文体が好きであることがよく分かった。
村上春樹はそうした文体について非常に自覚的な作家である。だからこそ私も惹かれるのだろう。