今日は振替休日

 今日は昨日がPTA総会だったために、振替休日である。新潟市は30度を越える気温となり、なかなか過ごしづらい1日だった。その中を、生徒たちは模擬試験を受験しており、本当にご苦労さんである。私はといえば、ごめんなさい。久しぶりに完全にOFFの状態でした。普段の私は土日も集会(教会)があり、あまり休むことはできない。祝日は家族全員がいるために、子どもたちの姿を見ているだけで疲れる。しかし今日は、天候はよい、長男は学校に行っている、ということで本当にOFFな日を過ごせた。気温が高かったのが難点だったが。
 1日中採点をしようかと考えていたのだが、天気の良さに誘われて、妻と次男・長女と一緒に信濃川岸辺の「やすらぎ堤」に昼食を兼ねて散歩に行く。ちょっとしたハイキングである。ベビーカートと自転車に子どもたちを乗せ、自宅からやすらぎ堤までまったりと歩いて行く。10分ほどかかるかな。気温の高さのせいで既に汗ばんでいるのだが、川縁に立つと気持ちのいい涼しい風が吹いている。空いていた東屋を何とか確保し、途中で買ったおにぎりをパクつく。娘が落としたごはんを狙って雀がすぐ近くまでやってくる。雀をこんなに間近で見たのは初めてである。そのうち鳩もやってきた。遠くにはカラスも見える。ごはんはとうとう娘の足下までやってきた例の雀がくわえていって、彼(彼女?)も食事にありつけたようだ。まぶしい日射しの中、子どもたちは鳩を追いかけて芝生の上を走り回る。東屋の日陰の下で、川風に吹かれながら、信濃川をさかのぼってくるモーターボートを見たり、近くの鉄橋を走る電車を見たり、いやぁ、近来まれに見るゆったりとした時間を過ごすことができた。こうしたことが、単に睡眠を多く取るなどの行動よりもずっと精神的な「疲れ」を癒してくれるのだろう。
 その後、近くの白山公園内を散策し、2時間半ほどで帰ってきた。しかし、思った以上に豊かな時を過ごすことができた。戸外で過ごすことが何と人間にとって豊かなものを与えてくれることだろうか。
 家に帰ってから、少しは採点を行う。ある程度のめどは立ったので、読書にも時間を割く。村上春樹の『意味がなければスイングはない』という音楽エッセイを読んでいる。彼の音楽エッセイは多くあるが、よくもまあ音楽についてこれだけの分量と高い趣味のこもった文章が書けるものだ、と感心してしまう。いつもの通り大変楽しみながら、読んでいる。