『舞姫』の授業

 9組での『舞姫』の2時間目。今日は前回生徒に書かせたあらすじの穴埋めプリントで、提出されたものを返却した。その後で小説全体の構成を段落ごとに簡単にまとめ、この作品の大部分が太田豊太郎の回想であることを確認した。そのことから作品の「事件の始まり」・「クライマックス」・「事件の終わり」の箇所を、豊太郎を中心にして考えるべきことを説明した。それぞれの箇所は豊太郎を中心に考えるか、エリスを中心に考えるか、によって2通りの組み合わせができる。どちらも説明は可能なのだが、どちらがより妥当であるかを判断するためには、作品の構造を理解することが必要であろう。
 その後で冒頭部分の「石炭をばはや積み果てつ。」という部分から読み取れることを、生徒に確認しながら説明した。
 うーむ、『舞姫』はやはり楽しい。いろいろ考えながら読んでいくことができるし、それを生徒と一緒に確認していくことができるからだ。