西谷修の評論・『舞姫』

 6組は久しぶりの授業である。他のクラスより2時間分遅れている。まだ西谷修の評論が半分残っているとは思わなかった。それでも、今日の1時間で予定どおりの所まで進み、次の時間で終えられそうだ。またマップを描かせよう。他の2クラスとはどの程度の差になるか、興味が持てるところである。
 9組はいよいよ『舞姫』に入った。全体のあらすじを穴埋めで埋めるプリントを作り、今日は1時間の全てをかけてその穴を埋めさせた。ところが、生徒の大半は始めの3分の1程度しか埋めることができなかった。やはり文語文のハードルはこちらが予想したよりも遙かに高いものらしい。また、穴埋めと同時に段落の区切りも探させたから、なおさら進まなかったのだろうか。どうも9組は他クラスのパイロット・ケースになる場合が多く、9組で試してうまくいかなかったことを、他のクラスで修正することになる。今回も段落の区切りくらいはあらかじめ与えておいて、あらすじの穴埋め作業に専念させた方が良かったかもしれない。まあ、それでもスイスイ進むとは行かないだろうが。
 明日は7組で同じ作業をする。こちらは作業をもっと絞り込もう。語句の注釈プリントを配るという手もあるのだが、それはまた次の段階だ。