西谷修の評論の授業

 授業は2クラス。1つは4時間目、もう1つは3時間目である。4時間目のクラスはようやく第1段の説明を終え、第2段に入った。難解な文章のため、私の説明がほとんどの授業である。何とか理解しやすいように、いろいろ工夫して授業に臨むのだが、こちらが本当に精力を傾けて自分なりに理解して伝えようとしても、朝1限やお昼後の3限の授業では生徒は居眠りをする者が出て来る。当然のことだ。教員の話を聞いているだけなのだから。しかも、自分にはあまり関係のない、訳の分からない話を聞かされているのだから。「これは授業である」「そのうち試験に出る」という強制力がなければ、誰がこんな話を聞くもんかい。
 というわけで、何とか生徒が自分の頭でこの文章を読み解くべく、またマップを使おうと考えている。今回は文章の読解に使うのではなく、解説を聞いた後のまとめに使おうと思う。マップを書くことで、少しでも自分自身でこの難解な文章を読み込むようになって欲しい。
 とはいえ、そのためにはマップを書くための時間を確保しなければならない……。そんな時間があるのかな?