「高瀬舟」最終レポート雑感

ある1クラスは、他の2クラスと違って安楽死を否定理由にしなくてもいいことを強調して、レポートを書かせた。その結果を読んでいると、「喜助は人を殺した。人を殺すことはどんな理由があろうともよくない。よって喜助は有罪である」という論調のレポートが多い。あるいは「法律を犯したから有罪である」というパターンだ。
安楽死を否定理由にしない場合、自分でその対抗立論を考えることが難しいのだろうか。そうすると、やはり安楽死に対する否定立論という見方で、書かせた方がよかったのだろうか。事実、他の2クラスは比較的論理の整ったレポートが多いように思う。ハードルをやや高く設定することになってしまったようだ。