日誌

18日(水)より夏期講習がスタートしている.私は1年生の担当をしており,古典文法の助動詞を集中的に扱っている.7日間(26日まで)で助動詞すべてを扱う予定だ.
正直の所,私自身が助動詞や助詞の知識があまりあるとは言えない状況だ.学生時代も助動詞や助詞の勉強をあまりせずに何とか切り抜けてきたし,教員になってからも,勤務した学校がそこまでの細かい知識を必要としなかったからだ.でも,やはり必要なことだったのだろうね.なぜなら,講習のための予習に毎日の午後に取り組んでいるわけだが,この予習を通して自分自身の知識がしっかり構築していくのを感じているし,問題演習などをやってみると,古文解釈の微妙なところが正確に理解できてくるのを実感しているからだ.
それに今回は,大野晋の『古典文法質問箱』という本をよく読み進めながら準備をしている.そのおかげで文法の奥の深さや日本語の歴史等の興味深い知見も得られて,なかなか楽しい.午後のほとんどすべての時間を使わざるを得ないけれど,これは非常に面白い分野だ.
国語学のゼミに一時期所属していたことのある私としては,こちらの方面に進んでも良かったのではないか,と思わせられるほどである.