現代文

今日、現代文の1クラスでディベートの授業を行った。やり方は、楢原中学校の池田修さんが紹介してくれた、「シナリオ形式によるディベート」である。肯定側・否定側が話をする内容を生徒にシナリオとして与えて、試合のみを楽しむという方式だ。でも、何しろ相手の話す内容を必死でメモしなければならないし、特にジャッジはすべてメモしなければならない。そして判定を下すわけだ。簡単そうに見えるが、どうして結構難しいのだ。
授業では、ディベートの説明やシナリオ形式の説明をし、生徒をグループに組ませ、フローシートの書き方を説明し、ジャッジの仕方を説明した。それらの後で1試合行ってみた。今日は60分授業だということもあり、1試合終わったところで残り5分くらいだった。生徒は、私が言わなかったせいもあるが、フローシートにメモする時に相手のスピーチを聞いてではなく、シナリオを見ながらメモを取っていた。これは失敗だった。この授業の主眼である、「聞く力を育てる」ことができなくなってしまう。2試合目はシナリオを見ないようにさせたが、結局残り時間が少なく、肯定側立論と否定側質疑のみで終わってしまった。

1回目はまあこんなものだろう。2時間目に向けて、生徒には「勝つための工夫をしてきなさい」と伝えた。スピーチの仕方に工夫をするもよし、シナリオの内容を変えるのもよし、というわけだ。さて、どうなることか。とにかく、2時間目は3試合全部を行いたいものだ。