読書ノート

『座右のゲーテ斎藤孝著 光文社新書 2004.5.20刊 2004.7.2読了

斎藤孝ものの第2弾。ゲーテエッカーマンとの対話『ゲーテとの対話』を「上達論」であると読んで、その中のゲーテの言葉から自己向上に役立つ言葉を抜き出して解説したもの。・集中する・・吸収する・・出合う・・持続させる・・燃焼するの5章に分けて、ゲーテの言葉から上達論を展開する。

斎藤孝の独自の視点が相変わらず光る本である。文豪ゲーテの言葉を上達論と喝破するところはさすがだ。
私としては、「・集中する」の章がいろいろ役立った。「小さな対象だけを扱う」「自分を限定する」「実際に応用したものしか残らない」「日付を書いておく」「完成まで胸にしまっておく」「実際的に考える」。どれも今の私には響いたものだ。他に、「連想をする訓練は、脳を柔軟にしておくのに役に立つ。第一、そうやって脳みそを開放すること自体が楽しいものだ。」(p197)なども参考になる。

ゲーテとの対話』を読んでみたくなった。また、久しぶりに『若きウェルテルの悩み』も読み返してみたくなった。いつか、『ファウスト』も読んでみたいものだ。