現代文

「山月記」はいよいよ佳境に入ってきた

9組での授業。昨日は5組において。どちらもほぼ同じ箇所を扱った。第5段落の、李徴が「胸を焼かれるような悔い」を感じて月に向かって吠える場面である。 ここは次の箇所を発問にした。 「虎となった今になっておれはようやくそこに気がついた」の「そこ」と…

「山月記」の授業

19日以来のご無沙汰でした。20日に大学でのゼミがあり、その準備で忙殺された後、夜遅くまで起きて動くよりも朝早く起きた方がよいと思い、それを実行していた。ところが、やはりついつい眠いのだね。夜早く眠り始めるのだが、起床が結局普段と変わらなかっ…

「山月記」着々と進む

8組での授業。16日ぶりの授業である。このクラスが一番遅いね。まだ、第3段落の半分くらいであった。昨日の3組とほぼ同じくらいの進度だ。よって、ほぼ同じ読み取りを行い、ほぼ同じ所まで進む。 これでも進度は遅れている。内容の読解の後で、ようやく研究…

「山月記」第5段、「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」

5組と3組での授業。3組は第3段の後半と第4段の前半を扱ったが、5組はいよいよ第5段、「山月記」の核心部分に入っていった。 ここではやはり、「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」の内容を十分に理解することが大切であろう。生徒は、李徴が他人に対して尊大な態…

「山月記」は、どんどん急ぎたいのに……

9組での授業。未だに第3段の、李徴が恐れていることからスタートする。ただし、このクラスでは、李徴が恐れる2つのことを確認していく中で、「おれにとってしあわせ」の、「しあわせ」に傍点が付いている理由を生徒に確認させた。この答えがなかなか定まらな…

「山月記」の李徴の詩の欠けたところとは?

5組での授業。第4段の後半を扱った。袁傪が感じている、李徴の詩の微妙な点で欠けたところとは何かを考えさせた。生徒からはなかなか反応がなかったため、芸術作品とはどのようなもので、第4段では李徴はその芸術に対してどんな態度でいるかをもう一度読み取…

「山月記」の授業

3組での授業。5時間目くらいかな。ようやく第3段の「生き物のさだめ」の意味合いのところまで来た。時間がかかりすぎるなぁ。しかし、内容の読解だけで少なくとも後3時間はかかる。さらに、それを踏まえて研究に関係する実践・調査を行うとしている。これに…

「山月記」:李徴を呼ぶ声は「運命」か

今日は授業変更があって、5コマ中4コマが埋まっている。現代文2コマ、古典2コマである。その現代文は5組と8組での授業。どちらも同じくらいの進度である。第2段の後半を検討し、第3段へと突入した。進度的には、ちょうど1段を1時間で扱っているような感じで…

「山月記」:袁傪の地位

9組での授業。今日は久しぶりの2コマの日である。やはり、これくらいの授業数でないと余裕を持って1日を過ごせない。だいたい私は1日3コマ授業が入っている。これが後期になるとほぼ毎日そうなるだろう。1日3コマというのはかなりきつい。本校は5限までであ…

「山月記」:李徴の声が残った理由

8組と3組での授業。「山月記」の4時間目である。だが、予想以上に進度が遅れている。やっと第2段の前半まで行ったところだ。予定では内容の読解に6時間程度をかけるつもりだった。だが、既に4時間を費やし、未だに第2段が終わらない。ちょっと時間のかけすぎ…

「山月記」の生徒の解答を検討する

8組と3組での授業。8組は小説の場面分けを終え、第1段の読解に入る。昨日の5組でやったことと同じだ。生徒の疑問プリントを配り、生徒に5分間ほど解かせ、隣同士で解答を確認させ合い、2人に解答を聞いてみた。 問 李徴が官吏をわざわざ辞めて、詩家として、…

「山月記」李徴の人となり

5組での授業。いよいよ「山月記」の内容の読み取りに入っていく。まずは第1段の、李徴の人となりを確認する。 これを行うにあたり、他の2クラスに提出させた「山月記」を読んでの疑問・質問を読み返してみた。すると、本当に鋭い質問がたくさん出ているのだ…

「山月記」でようやく「月」が出てきた

9組での授業。他のクラスと同様、段落分けに苦労する。ただ、このクラスでは李徴の独白の部分を4つに分けさせ、それぞれの内容を生徒に答えさせた。生徒はいろいろ言ってくれたが、それらがなかなか妥当なもので、それを採用しながらまとめていった。 そのせ…

「山月記」の場面分けが難しい

5組での授業。「山月記」の2時間目。最初に「人が他のものに変身する話」の別の作品を挙げさせて、変身譚の広がりと意味合いについて考えさせた。このクラスでもジブリ・アニメがたくさん挙げられたなぁ。その中で「ピノキオ」という回答があった。これは意…

「山月記」の授業

9組での2時間目。だが、歯科検診に引っかかり、前半の半分が授業できなかった。ほんの30分程度でできるのは、「人間が他のものに変身することと類似した話は?」という課題の確認だけであった。生徒からは「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」「猫の恩返…

「山月記」の授業

8組と3組での授業。3組はようやく現代文の授業があった。これで今年に私が出るクラスにすべて出たことになる。3組では授業開きを行い、「山月記」の音読をグループで行わせる。 8組は2時間目である。まずは配布済みのプリントにより「山月記を読んで、質問・…

「山月記」の授業

5組と9組での授業。私は今年は現代文を4クラス担当する。今日でそのうち3クラスに出て行った。明日、最後の1クラスに出る。しばらくは授業開きが続く。 今日も、今年度の現代文の学習計画について話す。今年は生徒に長文問題集を持たせ、それを1週間で1題ず…

「山月記」の授業

先週の金曜日は課題考査などがあり、2組の古典のみがすでに2時間目を迎えていた。今日は通常授業があって、10組と7組の古典があり、8組の現代文があった。古典は授業開きと「徒然草」の第10段(家居のつきづきしく)を音読するくらいで終わっている。 今年の…

第3回読書レポート進行中

連日の地震のニュースに心を痛める毎日である。今日は福島の原発で事故があり、福島の方々が避難して来られるかもしれない、ということで、その対応に大わらわだった。 そんな中、現代文の授業は読書レポートを書かせている。今度は授業時間内でレポートを書…

「世界中がハンバーガー」の授業

3組での授業。2時間目。前半部分を扱う。 この教材ではともかく読解のための技法として「対照関係を意識して読む」ことに注目させる。そして、「説明する問題は、その文を部分に区分けして、一つ一つ言い換えていく」ことや、「抽象的な事柄は具体的な例に下…

「対照関係を捕まえろ!」プロジェクト活動中

3組と6組での授業。ちょうど1時間分、3組の方が遅れている。こちらの方が試験までの残り時間が足りないというのに……。 さて、「ネットが崩す公私の境」である。この内容の対照表を作成させ、該当するキーワードを本文から抜き出させて、それを少し答えさせる…

対照表の強力さ

9組での授業。「ネットが崩す公私の境」の4時間目。昨日に続いて本文の後半部分の対照表を作成させて、ガンガンと理解を進める。 まずは昨日の対照表の埋めきっていない部分を埋め、若干の補足をする。「写本」「活版印刷」「インターネット」の著者と読者の…

対照関係のキーワードを表で理解する

9組での授業。「ネットが崩す公私の境」の3時間目である。前回は生徒から、自分がこの文章を読んで理解しにくい箇所を指摘させた。今回は、その指摘された箇所に傍線を引いたプリントを配った。いやぁ、この作業は楽しかった。生徒が、どこが分からないのか…

ブッククラブ風の授業を目指して

9組での授業。まずは前回投票した歌会の集計結果を知らせる。このクラスでは、選ばれた短歌とその鑑賞文をまず1枚のプリントにまとめ、別のプリントにその作者の自歌自註を載せた。こうすることで、少しでも「種明かし」的な気分を味わわせようとした。さて…

歌会の実施

3組での授業。昨日、PC室で短歌を作成させたが、電子データで提出させたので、その後の資料作りが効率的に進んだ。今日は、その資料を用い、生徒に級友が作成した短歌を示して、「歌会」を行った。 とはいえ、正式な歌会というわけにはいかない。4つのテー…

短歌の批評と制作

6組と3組での授業。6組は先々週行った歌会の投票が集計できたので、その結果を生徒に示した。ただそれだけではつまらないので、生徒の書いた批評文を「書き込み回覧」させて、全体の「評価」とした。 3組では短歌の制作の段階である。このクラスは生徒を情報…

茂吉の短歌も終わる

3組での授業。斎藤茂吉の短歌も終わった。しかし、「足乳根の母」という表現は、本当に我々の心根をぐっとえぐるものだなぁ。特に乳飲み子を抱えている私にとっては、「足乳根の母」というのはまさに目の前に繰り広げられる現実の風景である。我々という存在…

やっと牧水・茂吉の短歌を解釈している

3組での授業。時間割のせいで、3組ではやっと牧水・茂吉の短歌を解釈している。他の2クラスは短歌制作が終わったというのにね。 相変わらず牧水の「白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」は授業が成立しやすい短歌である。疑問点を出すポ…

短歌作成の授業

9組での授業。短歌の作成をさせる。 俵万智氏の『考える短歌』を参考にし、短歌を作る際の注意事項をまとめたプリントを用意し、これを配って生徒に短歌を作る際の参考にさせる。また、私が6年前に短歌を作らせた際の、生徒の作例プリントを配り、参考にさせ…

1クラスずつ、短歌の鑑賞を終えていく

今日は9組の授業。このクラスでも、昨日の6組と同様に斎藤茂吉の歌について質問を受け、また解説をしていく。 このクラスでは、昨日の授業の反省を踏まえ、この歌の主題が「母の昇天の悲しみ」の根拠として、「のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて」が母の死の悲し…