古典講読

「堀河殿、最後の参内」の授業

4組での授業。最初に清涼殿の略図を黒板に書き、本文の記述と国語便覧の説明を参照して、帝がどこにいるのか、堀河殿がどこからどこへ来たのか、東三条殿がどこからどこへ移ったのかを図示するよう問いかけた。このクラスはノリがいい。すぐに作業を始めて…

「堀河殿、最後の参内」の授業

2組での授業。堀河殿が何故「あさましく心憂き」と怒りに燃えたのか、その理由を考える課題に取り組み、2段階で考えるべきことの1段階目で前時は終わっていた。それをもう一度やり直すところから今日の授業は始まった。何という非効率! 授業展開をもっと…

「堀河殿、最後の参内」の授業

2組での授業。昨日の4組よりも1時間遅れているが、その分残り時数は多いので、結果的には少々進んでいるクラスである。 まずは音読の練習。そして、敬語の確認と心内語の範囲の確認をさせる。これを意識しておくと、初めて読む古文でもだいたいの話の流れ…

「堀河殿、最後の参内」の授業

4組での授業。前回訳し終えたところだが、この文章全体を理解する要の箇所が含まれているので、その部分を問題にする。 それは、兼家が兼通の家の前を通り過ぎていったのを兼通が知った時、「あさましくも心憂くおぼゆ」と表現されている、その「あさまし」…

大鏡「堀河殿、最後の参内」の授業

2組での授業。これは昨日の4組でのものと同じ内容である。そこで、これを公開授業とすることにした。資料を作り(といっても教科書本文のコピーと配布プリントを増し刷りしただけだが)、もう一度しっかりと内容を確認しておいて、この授業に臨んだ。 まあ…

大鏡の授業

2組と4組での授業。2組は「浮舟」の最終場面の口語訳を進めた。 4組では大鏡に入った。「堀河殿、最後の参内」という話である。堀河殿(兼通)と東三条殿(兼家)の仲の悪さの話である。 この話は大意はつかみやすいだろう。文章もさほど難しくなく、展…

「浮舟」の授業

4組での授業。「浮舟」もいよいよ最終段階である。「浮舟」の残り7行くらいをじっくりと口語訳し、いくつかの箇所から浮舟の心情を理解させ、まとめていく。それらがすべて終わったあとで、「浮舟」の苦しみの内容や『源氏物語』を学び終えての感想を書か…

「浮舟」の授業

4組での授業。浮舟の2首の和歌の部分からスタートする。2つの歌とその間に挟まれた地の文とを黒板に板書し、その流れを理解させて、誦経の鐘の音を浮舟がどんな気持ちで聞いていたかや、最初の歌に籠められた浮舟の切ない思いなどを理解させる。 その話の…

「浮舟」の授業

2組での授業。浮舟の2首の歌とその前後の部分を読む。彼女が死を覚悟して詠んだ歌を十分に理解するために、前後の描写も含め、その意図や背景などを説明して、和歌の解釈に活かしていく。物語中の和歌とはストーリーの展開の中で詠まれたものである。よっ…

「浮舟」の授業

2組での授業。冒頭、ふと思いついて、「浮舟」の名の由来となった和歌を紹介する。浮舟という人物像を少しでもリアルに感じて欲しいと思ったのだ。 その後、口語訳を進める。順調に進んだが、少々私の説明が多すぎたようだ。それでも浮舟の最初の和歌のとこ…

「浮舟」の授業

4組と2組での授業。4組では「浮舟」を少しずつ口語訳しており、今日は浮舟の詠んだ、母への遺言の和歌の箇所まで来た。残念ながらその和歌には踏み込んだ解釈をすることができなかったのだが、それまでは生徒と一緒に文法を確認したりしながら少しずつ訳…

「浮舟」の授業

4組での授業。生徒が揃い、ようやく口語訳に進める。教科書掲載の場面は「浮舟」巻の最後の部分、薫と匂宮との間で苦悩する浮舟のところに、浮舟の母から手紙が届く場面である。これまた場面設定が理解しにくいところだ。そこで、これは本文の前のあらすじ…

源氏物語「浮舟」の授業

4組での授業。こちらも出席していた生徒は少なかったので、ここではあまり授業を進めずに予習をさせた。 というのも、国体特編が終わる時に、今後の授業予定として古典講読は「夢浮橋」を読むとアナウンスしていたのだ。しかし、授業の準備を進めていく上で…

「毛遂定従」の授業

2組での授業。テスト前最後の授業なのに、まだ「毛遂定従」の3分の1くらいしか終わっていなかった。やむなく、残りを全て私が口語訳しながら解説をする。しかしそれではいくら何でも可哀想なので、20分に1回インターバルを入れるということくらいはして…

「毛遂定従」の授業

2組での授業。平原君の話の続きで、食客の毛遂の活躍がいよいよ始まる文章である。口語訳をどんどん進める。そして、毛遂の演説の箇所では、なぜかこちらも熱く語ってしまう。毛遂の命をかけた演説の迫力が自然とこちらに移ってくるのだろうか。 あっ、2組…

「譬若錐之処嚢中」の授業

2組での授業。これまた淡々と口語訳を進める。後半にある「先生」の連発についてはその口調をいろいろに演じて、生徒にその意味合いを考えさせる。なかなか伝わらなかったなぁ。まだまだ演技力が足りないな。

「譬若錐之処嚢中」の授業

今日、この日記を書こうとして少々愕然とした。月・火の分を書いていないのだが、その書いていないということを全く忘れていた。私はこのはてなダイアリーを記すのはかなり習慣化しているので、更新することにあまり抵抗感を感じずに毎日続けることができる…

「玉鬘」の授業・「史記」の授業

4組での授業。「玉鬘」の最後の箇所の説明が残っていたので、それを補足する。しかし、ここは一番大事なところなのに、それを説明するのに1週間近くの間隔が空いてしまったわけだ。これはよろしくなかったなぁ。 それを終えた後、玉鬘を学び終えての感想を…

玉鬘の授業

2組での授業。玉鬘と右近とがしばし別れていく場面である。その箇所で重要な、玉鬘の衣装と髪の美しさに対して右近が「あたらしくめづらしく思ゆ。」と感じる場面にやってきた。その「あたらし」と「めづらし」の意味も重要だが、右近が何故そのように感じ…

玉鬘の授業

2組での授業。2組は遅れているため、現代文の先生から授業をいただいたのだ。おかげでだいぶ進度を4組と揃えることができた。すでに右近は三条や乳母たちと対面をすませ、彼らがひとまず別れる場面まで進むことができた。よかったよかった。

玉鬘の授業

2組での授業。相変わらず4組を追ってひたすら口語訳を続けている。それでも残り時間をカウントしてみると、予定している進度に大幅に間に合わないことがわかった。これは困った。同僚で、進度に余裕のある方から授業をもらうことにする。おかしいなぁ。こ…

玉鬘の授業

4組と2組での授業。4組はどんどんと調子よく口語訳が進み、後一文を残すのみでほとんど終わった。どうせなら最後まで終わりきりたかったが、すでに1分ほど授業時間をオーバーしていたからね。しかたあるまい。 2組は夏休み後初めての授業であった。生徒…

玉鬘の授業

4組での授業。こちらは淡々と口語訳を進めている。右近がかつての同輩たちで、玉鬘に仕え続けている人々と再会する場面を読んでいるが、その中で右近が夕顔のことを語ることができない場面が出てくる。このあたりの心情描写はさすがである。まずは相手の三…

玉鬘の授業

2組での授業。玉鬘一行と右近一行とが初めて出会う場面である。ここでは玉鬘と右近とが偶然に同じ部屋に入る、という状況になる。これを理解して欲しいと思っていた。 そこで、まず授業の始めに2つのことを板書した。1つは「右近は何故初瀬参詣をしに来た…

玉鬘の授業

4組と2組での授業。4組は玉鬘一行と右近とが同宿した宿で偶然に一つの部屋に入る、という場面を読む。なかなか面白い場面なのだが、生徒の反応は非常によろしくない。いつもの活気が見られない。1限だというのに居眠りしている者までいる。湿気が高いの…

玉鬘の授業

4組での授業。玉鬘の口語訳に順調に進んでいる。助動詞と古文単語の意味を特に注意させながら進めていく。今年の夏休みはそのあたりをぜひ取り組んでもらいたいからね。 玉鬘のこの部分は「玉鬘ご一行様」と「右近ご一行様」とが偶然に長谷寺で出会うところ…

「玉鬘」の授業

昨日の4組での授業。「玉鬘」に入る。まずは源氏物語の中の玉鬘の位置について説明をし、読みの練習をする。その後、少しずつ口語訳していく。 教科書に収載されている箇所は、玉鬘一行が右近一行と長谷寺で思いがけぬ出会いをする場面である。相変わらず紫…

テスト返却

2組での授業。何とかこの時間に間に合うよう採点を昨夜の3時半に終え、この授業に臨む。 その際、特に記述問題において彼らの誤答の典型的パターンが見えてきたので、それを指摘するための確認プリントを急きょ作成し、それを使いながら記述式問題での解答…

「鶏鳴狗盗」の授業

2組での授業。これで試験前最後。無事、範囲を終えることができた。今回は普段なら全く焦らないのだけれど、新潟県でも豚インフルエンザの発症例が見つかり、高校での発症も時間の問題だなどといわれているものだから、少々焦っていた。全く、試験範囲を終…

「鶏鳴狗盗」の授業

今日は2コマとも講読の授業である。4組と2組。4組は試験前最後なので、「鶏鳴狗盗」を必死になって終わらせる。この文章は最後の「客皆服」をどう解釈するかが要となる。その直前には鶏の鳴き真似をした者や犬の格好をして盗みをはたらく者の活躍のおか…