授業開始!

f:id:beulah:20170413115932j:plain
(新1号館の、4階から吹き抜けを見下ろす。)

 今日から本学も授業が開始された。授業には、新1号館の教室が使用される。ついに新築の新1号館が「グランド・オープン」の日を迎えた、ということだ。上の写真は、昼休みになった時に、4階から吹き抜けを見下ろして撮ったものである。学生たちは吹き抜けの周りのテーブルや、その近くにあるテーブルなどに座り、昼食をとっている。こうして、新しい校舎に学生たちの姿が見えるのは、とても絵になって良いね。
 写真の底面に見えるところは「ラーニングコート」という場所で、柔らかい素材のソファなどがある。ただし、この場所は飲食禁止であるため、昼食時には学生の姿が見えないわけだ。2階はカーペットが敷いてある箇所が多く、そのために2階全フロアは飲食禁止である。このラーニングコートは床暖房が入っていて、冬場でも暖かく過ごすことができる。学生たちの良いたむろ場になるだろうが、昼食時にはなるほど閑散とするなぁ。
 この新1号館は主に短大の授業が行われる。私も本日、1、2限と授業が早速入っていたため、この新1号館の教室で授業を行った。綺麗な机に綺麗な椅子、写りの良いプロジェクターにKeynoteのスライドを写して、授業のオリエンテーションを行う。1、2限は言葉指導法Ⅱである。この授業では、主に様々な児童文化財の扱い方を体験することを内容とする。さらに、iPadを保育の場に活用する体験もさせる。この中から、iPadの保育における新たな活用の方法を見出したいと思う。こうした内容の授業であるため、今日の感じでは配属された教室はやや手狭かもしれない。積極的に外に出て行こうと思う。せっかくあるラーニングコートやプレゼンサークルなどが空いていたらそこを舞台として授業をしたり、保育実践演習室を借りて授業をして行こう。せっかくの器だ。使ってあげなければもったいない。
f:id:beulah:20170413120235j:plain

 上の写真は、私の研究室のある3号館の玄関横に咲く桜である。新潟市は桜が満開だ。昨日、今朝と新潟市はとても寒かった。先週は、歩いて大学に行く際には暑くて、コートなどいらないくらいだったのだが、昨日・今日としっかりコートを着て通勤している。しかし、春は着実に歩みを進めている。今朝、少し降った雨もすっかり上がり、昼時には暖かな陽光が降り注いで、桜は律儀に綺麗な花を咲かせた。その律儀さに免じて、天候が桜の花にとってもう少し優しいものであってほしいものだ。

オリエンテーション終了

f:id:beulah:20170412135321j:plain
(本学の新1号館内部。なかなかきれいでしょ?)

 5日から始まったオリエンテーションも今日で終わり。今時、こんなに丁寧に、時間をかけてオリエンテーションを行う大学・短大も珍しいのかもしれない。土日を挟んでいるし、間に1日お休みがあるとはいえ、今日でオリエンテーションの全内容を終えた。まあ、最初の頃は、どんなに懇切丁寧に説明をされても、実際に授業が始まって見なければわからない、というところがある。それでも、事前に説明を受けておくことは必要なことだろう。
 今日は、午前中に1年生のゼミのミーティングがあり、2年生の代表2名が旧校舎を中心に学内を案内した。今回は、新1号館が完成したのだが、旧校舎にも学生に関係のある部署がまだ残っている。そこで、それらの場所と機能の説明を、2年生が自分たちの経験を踏まえながら説明した。1年生のゼミ員と初めて顔を合わせる場でもある。新しいメンバーを迎えて、いろいろと楽しみなところである。
 午後は1年生と2年生のゼミ員合同によるゼミの顔合わせを行なった。本学の幼児教育学科は、これまでは1年生にゼミを置いていなかった。しかし、初年次教育の充実と、学生の交流の深まりを求めて、今年度から1年生にゼミを設けた。このゼミ員と、従来からある2年生のゼミとの合同顔合わせ、第1回のゼミを行なった。私のゼミを選んでくれた2年生と、私のゼミに配属された1年生とが自己紹介をしてくれた。昨日のゼミ決めの場に、私は立ち会うことができなかったのだが、すでに2年生はゼミ長が決まっており、自己紹介の最中に副ゼミ長も決まったようだ。自主的に動いてくれる2年生に、とても頼もしい思いがする。
 ゼミの後半、1、2年生全員を連れて、新築なった新1号館の見学に行った。何しろ明日から授業で使うというのに、まだ内部に入った学生はそんなに多くはないだろう。また、どの部屋がどこにあるのかということも、やはり説明されなければわからないだろう。そこで、私が添乗員を務めて、新1号館の内覧ツアーを行ったわけだ。最初の写真は、内部の吹き抜けを、2階から見上げたところ。吹き抜け空間が、階が上がるごとに広くなっており、上から下を見下ろすと全てのフロアーを見ることができるようになっている。この吹き抜けには、テーブルが周囲を回るように取り付けられている。上から見ると、テーブルに座って勉強していたり、話をしたりしている学生たちの姿を見ることができるわけだ。この、学生の姿を間近に感じることのできる構造は、とても良いと思う。「共に学ぶ」という姿を体現している。
 下の写真は、吹き抜け底部にある、2階のラーニング・コートの部分。ここで談笑もできるし、足を伸ばすこともできる。授業にも、使おうと思えば使える。実際、ここで授業をしてみたいね。
f:id:beulah:20170412135355j:plain
f:id:beulah:20170412135345j:plain
 私は、学ぶ「場」はとても大事だと考えている。学びの場の形は、その学びの内容を決定するし、どのような学びをさせるかによって、学びの場は形を変える。この新1号館は、学生同士がお互いに関わりながら学ぶという形を取りやすいように設計されていると思う。とても良い。明日からここでの学びがスタートする。器に負けない、楽しい学びを展開していきたい。

授業準備の狭間で

f:id:beulah:20170410152425j:plain

 上の写真は研究室から見た桜である。今日の新潟市は朝からとても良い天気だ。そのせいか、昨日までは寒い中で縮こまっていた桜も、そろそろ羽を伸ばしたかのようだ。ほぼ満開に近い。昨日あたりが見頃だったかなぁ? 残念ながら、とても寒かったけれど。今日ならば良かったけどね。
 今日は、オリエンテーション期間中の休日である。学生はね。私は、この機会を逃すまじと、授業の準備に邁進している。明日、非常勤で教えることになった授業の第1時間目があるので、必死で準備をしていた。教える科目は「国語表現法」。本学でも、私は国語関連の授業を担当しているが、こうした「国語表現法」という、その物ずばりのタイトルの授業は持っていないので、ちょっと新鮮である。とはいえ、本学で担当している「国語」の授業の内容をかなり応用できる。この「国語」は、どちらかといえばリーディング・ワークショップに偏った内容になっている。そこで、今回担当することになった「国語表現法」は、ライティング・ワークショップを中心とした内容にしようと考えている。
 これは、私にとってもありがたいことである。本学で担当している教養Ⅰ(国語)という授業がある。これは、今までは漢字や日本語文法や敬語、手紙の書き方などの内容を扱ってきた。しかし、今年度からこの授業を、ライティング・ワークショップを中心としたものに変えようと考えている。非常勤で担当することになった「国語表現法」は、この教養Ⅰ(国語)の前哨戦とも言えるものになる。良い機会だと思う。
 ただ、「国語表現法」と「教養Ⅰ(国語)」は、授業時間の設定がかなり異なる。この授業形態の違い(時間配当の違い)が学生の能力養成にどう影響するか、興味深く思っている。まあ、授業形態が違うのだから、全く同条件ではないし、比較研究はしづらいとは思うけれどね。
 明日からまた、オリエンテーションが再開される。明日は2年生のオリエンテーションだ。なすべきことは多く、時間だけは増えることなくどんどん過ぎていく。何とか頑張って授業に取り組むのはもちろんのこと、日々研究する時間も確保していきたいものだ。

詩人が逝く

 大岡信さんが亡くなった。4月5日のことだ。とてもショックである。
 私は教員になりたての頃、現代詩にどっぷりハマったことがある。最初に赴任した高校で、4月、1年生の教室で最初に扱った教材が茨木のり子の『詩のこころを読む」だった。この教材の最初に掲載されていた谷川俊太郎の「かなしみ」という詩にノックアウトされた。この詩の内容とよく似た感覚を、私も幼い頃から持っていたからだ。それ以来、詩の世界に俄然興味を持ち、谷川俊太郎の詩や著作を読みふけった。その流れで行けば、盟友である大岡信に行き着くのは当然のことである。大岡信の著作も、まあ読みふけった。私の場合は、彼の詩ではなく、評論物に心奪われたものだ。正岡子規によって否定されていた紀貫之を再評価した『紀貫之』や、『うたげと孤心』などは今でも内容を懐かしく思い出す。『菅原道真』など、彼は古典作品や詩人たちの真髄を描きあげるのが上手だった。私の自宅の書斎には、その頃集めた谷川俊太郎大岡信、そして「櫂」同人である茨木のり子吉野弘の著作が数多くある。この頃は独身で一人暮らしでもあったので、時間に任せて乱読したなぁ。詩歌評論の本を取っ替え引っ替えして、時間も忘れて夜中まで読んでいた。
 そうした思い出を、大岡信の名前を聞くと思い出す。大岡信谷川俊太郎は、私にとっては20代の記憶の大切な一部だ。その大岡信が亡くなった。寂しい思いが募るばかりである。茨木のり子も、吉野弘もすでに故人である。時は過ぎ去っていくのだなぁ。
 朝日新聞の記事によると、大岡信西行の「願はくは 花の下にて 春死なん」の歌が好きだったそうな。まさにその歌のごとく、桜の舞い散る時期に大岡信も逝ったという。切ないことである。

入学式、そしてオリエンテーション

 本学は昨日(4日)が入学式だった。地方私立短大なので、教員は全員が入学式に参加できる。早速、フレッシュな新入生に会うことができて、嬉しいことである。また、式次第の中で「学園歌披露」というものがある。ブラスバンド部の伴奏で、学生有志が学園歌を式の中で歌うのだ。このメンバーに、教員有志も加わって歌う。私は昨年からこの中に加わり、学園歌を歌っている。今年も、他の教員と一緒に加わって、思いっきり学園歌を歌った。いいものだ。声を出すということは、何にせよ良いことだ。また、学生たちと一緒に歌うので、彼らの歌声に我々も乗せられて、歌声を重ねることができる。気持ちのいい瞬間だった。
 今日からはオリエンテーション期間である。来週の水曜日まで、1週間かけてオリエンテーションを行う。今日は学則の説明と、幼児教育学科の専任教員の紹介などを行なった。我が幼児教育学科の教員は13名。それぞれがとても個性豊かな教員たちだ。学科長の挨拶の後、一人一人が自己紹介をしていった。もうこの自己紹介が、一人一人個性があり、笑いを誘ったり、手遊びをしたり、ウクレレを弾いて歌ったりと、大変に楽しい時間である。緊張気味だった新入生たちもみるみる笑顔になり、表情が柔らかくなった。我らが誇る教員紹介の時間である。もちろん、新入生たちはすぐには名前を覚えることはできないだろう。それでも、幼児教育学科の楽しい雰囲気を、この教員紹介の時間を通して少しでも味わってくれれば、オリエンテーションを運営している者として嬉しい限りである。
 さて、オリエンテーションはまだまだ続くのだが、自分自身はそろそろ授業の準備をしなければならないな。今年は他の短大での非常勤を前期に引き受けることになり、国語表現の授業が1つ加わることになった。本学でも同様の授業を持っているが、こちらは通年で、少々変則的な時間で実施している。内容は似ているが、形態がだいぶ違う授業となるので、どのように展開していこうか、思案のしどころである。私の新しい挑戦として、いろいろ考えていきたい。

新年度のスタート

 今日から本格的に新年度がスタートした。今日は、午前中に教授会があり、新任者の紹介があった。3年前を懐かしく思い出した。あの時は本当の意味で右も左も分からない状態だったが、4年目を迎えた今は、少し図太くなったかなぁ。今年度からは新校舎が出来上がり、オリエンテーションが終われば授業で使うようになる。新校舎は、さすがに綺麗だ。中央に大きな吹き抜けがあり、各教室もアクティブ・ラーニングを主体とした授業がしやすいような作りになっている。多くの教室が廊下側はガラス張りになっている。開放感のある学びの場である。ここで、どんな学びを展開できるか楽しみである。
 午後からは学科会議があった。今年度の進め方について、打ち合わせと確認がされる。その後は、明日の入学式・新入生オリエンテーションの準備である。新入生のための資料を配布し、新しい学生たちを迎え入れる準備は整った。
 さて、校舎は新しいものができ、入学式を控えて準備は整った。私自身といえば、相変わらず環境の変化に時間のかかる性格を反映して、まだ心構えが十分に切り替わらないでいる気分だ。それでも、走り出すうちに次第に心身も整ってくるだろう。新しい挑戦もいくつか考えている。どんな1年になるかなぁ。

模擬授業の準備

 今月は、今年のまとめや来年度の準備などとともに、高校での模擬授業に呼ばれています。明日、行ってきます。今日はその準備などをしていました。
 高校での模擬授業はこれまでに何回かこなしました。幼児教育の内容で、短大での幼児教育向けの授業の体験をさせて欲しい、という依頼がよく来ます。私はこれまでには、子どもの言葉の発達段階を取り上げ、それらの段階で子どもにどう関わるべきかを考えるという体験をさせていました。しかし、今年の授業でブッククラブを体験させたり、絵本探究の授業で絵本について調べさせたりしたので、これからは「絵本の読み聞かせ」を体験する内容にしようと考えています。今回は、「対話型読み聞かせ」体験のミニチュア版を試みます。
 内容は、最初に子どもの言葉の発達段階のごく概略を話し、また子どもにとっての絵本の重要性について説明します。その上で、絵本の対話型読み聞かせの体験をさせます。10種類の絵本を用意しました。それを選ばせ、対話型読み聞かせの方法を簡単に教え、実践してもらおうというわけです。10種類の絵本は、いろいろ調べて以下の10冊にしました。

もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ

おじさんのかさ (講談社の創作絵本)

おじさんのかさ (講談社の創作絵本)

すてきな三にんぐみ

すてきな三にんぐみ

じがかけなかったライオンのおうさま

じがかけなかったライオンのおうさま

きょうはなんのひ? (日本傑作絵本シリーズ)

きょうはなんのひ? (日本傑作絵本シリーズ)

ロバのシルベスターとまほうの小石 (児童図書館・絵本の部屋)

ロバのシルベスターとまほうの小石 (児童図書館・絵本の部屋)

どうぶつさいばん ライオンのしごと

どうぶつさいばん ライオンのしごと

パイルドライバー (fukkan.com)

パイルドライバー (fukkan.com)

 これらは、岩瀬直樹さんのブログや名古屋市図書館のWebページを参照しました。ありがとうございました。
 さて、高校生たちはこれらの絵本を読んで、どんな感想を持ってくれるでしょうか。また、どんな読み聞かせを展開してくれるでしょうか。楽しみです。
 また、「対話型読み聞かせ」を体験させることで、国語の学びにもなると考えます。何しろ、絵本の内容を読み手に考えさせる質問を作るのですから、絵本の内容・意味をしっかり考えねばなりません。ですからこの授業は、読み聞かせを表のメインとしながら、裏のメインは国語の学びをさせるということにあります。はてさて、どうなることやら……。